水虫というと、足の指の間がかゆくなる病気というのは多くの人が知っているはず。
しかし、水虫には体の他の部位にできるものもあり、呼び方も異なっていたりします。そのため、その全体像は意外と知られていません。
たとえば、手にできる場合は「手水虫」、頭皮にできる場合は「しらくも」、顔にできれば「ぜにたむし」、そして股間にできれば「いんきんたむし」と呼ばれています。
ただ、呼び名は違っていても現れる症状は似ていて、まずかゆみに襲われ、その部分がカサカサになったり、水ぶくれができたり、赤くただれたりするということがあります。

水虫は、白癬菌という真菌が感染することで発症します。
感染する場所は、不特定多数の人が裸足で歩いたりするような銭湯や温泉、スポーツジム、プールの控え室などで、垢や剥げ落ちた皮膚から感染することが多いようです。
水虫については、感染してもすぐに症状が現われるわけではなく、放置していても見た目の変化もないため、初期の段階でやっとかゆみが出始めた頃は、自分がどこで感染したかよくわかっていません。
水虫は放置したままにして治療が遅くなれば、どんどん進行してしまい治療のほうが難しくなってしまいます。

水虫は、感染する体の部位によって、あるいは症状の度合いでカサカサ型、ジュクジュク型などのタイプに分けられますが、治療の方法はタイプ別に少し変えられます。
水虫薬としては、白癬菌の働きを抑えて殺菌する抗真菌薬という塗り薬を主に使用します。
カサカサ型は患部を中心に広く塗り、ジュクジュク型は患部に浸透するように丁寧に塗っていきます。
一日一回だけ患部に塗ればよく、速効性もあるのですぐにかゆみが引いていくのが実感できるはずです。

水虫薬を塗るときは、風呂に入った後などに患部に塗りこみます。
患部が清潔な状態になり、角質の部分も軟らかくなって薬が浸透しやすくなるからです。
水虫薬を使用するときは、患部の汚れや汗は拭き取らないと効果が半減してしまいます。治療は、最低でも1ヶ月を目安に続けなければなりません。
見た目にはきれいになったと見えても、殺菌されずに潜んでいることもあるので、根気よく続けることが大事です。

水虫を放置するとどうなる?

水虫に感染すると、最初は何も変化がないので自覚できないのですが、次第にかゆみが出てきたり、意外な場所に水ぶくれができていたりして異常を感じるようになります。
ただ、ほかの皮膚疾患であるケースもあるので、水虫に感染しているかどうかは専門医の診断を待つようにしましょう。
また、水虫であっても、自分勝手に治療を始めるのも禁物です。それは、人それぞれに症状の出方が違うためです。
医師の診断の結果、自分の水虫に最適な薬を処方してもらい、その後の治療計画なども立ててもらいます。

また、薬の処方だけで終わっても、自宅では自分でケアしていかなければならないので、いつでも相談してもらえるよう医師ときちんとコミュニケーションをとっておくことは大切です。
水虫の疑いがあって皮膚科を受診すると、初診では顕微鏡検査を受けることになるはずです。
この検査では、白癬菌の状態が調べられます。
本当に水虫なのか調べられ、その後、菌の状態をみて治療方法が検討されるのです。
初診で血液検査を受けるときもありますが、これは飲み薬を処方される場合です。

顕微鏡検査できちんと調べられるのは、水虫の初期の症状がほかの皮膚疾患に似ているせいもあります。
自己判断で勝手な治療を始めてはいけないのは、こういったことにもよります。
水虫でもないのに、自分の勝手な思い込みで水虫の治療を始めてしまうと、症状が進行して、改めて皮膚科に診てもらうと、症状がかなり酷くなっていたというケースも少なくありません。
くれぐれも自分勝手な治療を行わないようにしましょう。

治療において血液検査が行われるのは、飲み薬を処方するときに副作用を防止するという目的があるためです。
飲み薬の場合は、服用期間と停止期間が設けられていて、それを繰り返すというのが治療法なので、その服用方法をきちんと守らなければ完治するものも完治しなくなってしまいます。